深山班の研究報告書を忠実に読解し、それに科学的批判を加えたこの書籍の科学的批判に対しては病理学会だけでなく、上部団体である日本医学会の再評価と裁定をお願いしたいです。
　
　病理学会は完全にＡｉを研究対象外にしたように見受けられます。四月末の病理学会総会ではＡｉに関する研究は最終日のふたつのポスター演題のみ。福井大Ａｉセンター関係者の発表です。厚生労働省公募科学研究の主任研究官を勤め、東大に解剖専門のＣＴを導入した病理学会理事長の深山教室からのＡｉに関する研究発表演題はゼロです。
 

　どうして厚生労働省の公募科学研究の主任研究官を病理医がやったのでしょう。深山班報告書が謳っている「Ａｉは解剖ほど役に立たない」という評価は、果たして正しいのでしょうか。
 

 

　実は深山班の結果を科学的に再評価したら、驚愕の結果が出てしまったのです。
 

　何と「病理解剖症例の７割で、Ａｉの方が解剖よりも死因究明に関して有用だった」のです。この結論は、深山班の研究結果を用いると導き出されてしまうのです。
 

 

　詳しい内容は『ほんとうの診断学』（五月刊行）をお楽しみに。医学生、日本の研究者必読です。
 

 

　固い話ばかりでも何なので、やわらかい話題も少々。