海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

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2012.04.16 2012:04:16:18:24:05

 ふたつの「死因究明に関連する法案」が提出された春。あるいは「麻雀トライアスロン・雀豪決定戦」と「第70期将棋名人戦」など。

 3月末のある晴れた日曜日、日本プロ麻雀連盟が主催する「麻雀トライアスロン・雀豪決定戦」に参戦しました。集ったのは麻雀プロ18名、アマチュア雀豪(私も含む・笑)18名の総勢36名によるバトルロイヤルです。
 

 昔、かわぐちかいじ先生の「はっぽうやぶれ」を愛読していた私にとって、小島武夫先生や荒正義先生、灘麻太郎先生と卓を囲むという沢な経験をさせていただきました。戦績は一次予選突破するも雀豪部門6位で決勝進出ならずというところで、まあ私の雀力ではできすぎです。一回はトップも取れたし。優勝して賞品の全自動卓などいただいた日には、留年した日々再び、ということになりかねないのでこれでよかったんです。

 

 そう、後悔はありません......。
 

 ......おっしゃる通り、すっぱい葡萄の負け惜しみです。
 

 それにしても初体験でしたが、三人麻雀って怖い......。
 

 この様子はBSで放映予定だとか。この件では宝島社の『オール・ミステリー』誌上で対戦した綾辻行人先生からメールで温かい応援をいただきました。ツイッターにも書いていただいたようですが、なにぶん私はツイッターをやらないので、この場をお借りして御礼します。
 

 

 続いて今年は将棋名人制度ができて400年、名人戦も70期とキリがいい目出度い年ですが、その名人戦第一局、朝日新聞社の観戦記を書かせていただくことになりました。森内俊之名人に羽生善治二冠が挑戦するという、永世名人同士の黄金カードです。子どもの頃から将棋ファンでしたので光栄でめまいがしそうです。でも気負わずに書かせて貰おうと思っております。
 

 四月五日に朝日新聞に名人戦に寄せた文章を載せてもらいました。
 

 

 続いてさらに、ちょっとびっくり、そしてかなり自慢という話。新潮文庫『私の銀座』というアンソロジーに参加させていただきました。銀座で配布されている「銀座百点」という雑誌に載せたエッセー集です。執筆陣がすごい。表紙冒頭から順に敬称略で有吉佐和子、司馬遼太郎、松本清張、三島由紀夫、開高健、大江健三郎、山口瞳、遠藤周作、新田次郎、吉行淳之介といった錚々たる方々。どこまでいってもすごい先生方ばかり並んでいるので、引用をどこで切るか悩みましたが、とにかくそういった方々の手による銀座アンソロジーの末席に加えていただいたことは大変光栄です。帯には「絢爛豪華なオールスターが語る銀座への思い」。
 

 私も出世したものです。めざせノーベル文学賞(笑)。
 

 

 かくのごとく、豪華絢爛な行事が立て続けの春。
 

 ほかにも、密かに時限爆弾企画も着々と進行中。それについてはまた後日。
 

 

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