放射線学会の奮起を期待します。
近況です。
1)『マドンナ・ヴェルデ』(新潮社)文庫発売しました。解説は松坂慶子さん。うす緑色の表紙が印象的な、綺麗な本に仕上がりました。おかげさまで売れ行き順調のようです。
2)『トリセツ・ヤマイ』(宝島社刊行予定)ついに脱稿。昔の同級生がずいぶん各分野で偉くなっていて、いろいろアドバイスをいただきました。ここからゲラ直しが始まりますが、文章自体は医学的な事実を書いているわけだからそんなに直しは入らない......はず。
3)医学部受験生に向けてのメッセージ第1弾。専門雑誌は医師国家試験ための雑誌「KOKUTAI 月刊医師国試対策 2013年準備号」です。巻頭3ページにわたるインタビュー記事。第2弾は読売新聞広告欄とウエブ上で、やはり医学部入試に関連するものが3月10日朝刊に掲載予定です
4)「週刊新潮」で『スカラムーシュ・ムーン』、連載開始です。当初は昨年11月に連載開始予定だったのが、雑誌の方の諸事情でここまで延びました。いえ、開始が遅れたことに文句があるわけではなく、むしろありがたかったと思っておりますので誤解なきように。
5)3月24日には大阪国際会議場で第26回近畿小児科学会学術集会(学会人数四千名)にて「小児と社会におけるAiの意義」という特別講演をします。小児Aiは医師会も推奨しているシステムですので、話し甲斐はありそうです。
6)NHKドラマ「極北ラプソディ」は3月19日、20日の二夜連続放送です。3月1日、前編の試写会が開かれました。ドラマは73分でしたが、映画一本分をみたくらいの充実感でした。松坂慶子さんの出演部分以外はオール北海道ロケという、臨場感溢れるドラマになっています。ドクターヘリも飛び、見応えのあるドラマです。瑛太さん、加藤あいさん、小林薫さんの三人の和気藹々としたインタビューが印象的でした。プロデューサーの佐野さんにひとつだけ不満を申し上げたのは、前編だけしか見せないのはあまりにも酷だということでした。これに伴い原作の『極北クレイマー』、『極北ラプソディ』では瑛太さんの写真付きの帯に巻き替える計画が進行中です。お楽しみに。さらに「週刊朝日」がグラビアで取り上げてくれています。瑛太さんとのツーショットを載せてもらっていますが我ながら蛮勇だったな、と。
7)『輝天炎上』(角川書店)好評発売中です。「AXNミステリー ゲストルーム」に出演。「週刊文春」のミステリー紹介コーナーで千街晶之さんが取り上げてくださいました。また「まんたんウエブ」で担当編集の角川書店・足立雄一さんが力のこもった紹介をしてくれています。「MEN'S NON-NO」の書評コーナーと赤旗日曜版の書評コーナーの取材も受けましたので近日中に掲載されることと思います。あ、「ダ・ヴィンチ」の新刊紹介コーナーにも出させていただきました。こちらは発売中です。
8)藤井誠二さんが『「壁」を越えていく力』というノンフィクションを3月下旬に出版します。「アエラ」「現代の肖像」のインタビューをまとめたもので、11人の名だたる方たちのひとりに選ばれて光栄です。その説はお世話になりました。楽しみにしております。
9)PHP新書で刊行された『海堂ラボ』第二巻が四月に刊行予定となりました。東えりかさんが構成してくれて、とてもわかりやすい形にしてくださっています。ノンフィクションは苦戦中。でもこの本は、大半がゲストの言葉で出来ていて、日本の医療の未来を真摯に語ってくださる人たちばかりですので、海堂嫌いの方たちも是非、ご一読を。
2013年3月4日 海堂尊