海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

『海堂ニュース』最新ネタ満載!

2013.02.19 2013:02:19:16:44:00

モデル事業が取材を受けないわけ、あるいは司法解剖が増えないのに問題にされないことなど。

 近況です。

 

1)2月1日『輝天炎上』(角川書店)、刊行しました。おかげさまで初速は好調とのこと。最近では珍しくネット書評の評判もよさげです。東京の書店さんを二日、京都・大阪・神戸の関西三都市を二日、訪問させていただき、サイン本も千冊以上、作らせていただきました。リスクをしょってサインさせてくださった書店のみなさま、ありがとうございます。「ダ・ヴィンチ」の新刊紹介でも取り上げていただき、「本の旅人」では特集を組んでもらいました。またミステリチャンネル取材も予定されています。ナビゲーターは香山二三郎さん。ミステリチャンネルって、デビュー直後に取材を受けて以来だから、何と八年ぶり。ミステリー作家・海堂尊の復権の巻、でした。

 

2)『輝天炎上』の最終回を掲載した「野性時代」2013年1月号で医療小説特集を組んでもらいましたが、なかなか好評だったようで、今年も秋から冬の時期に医療小説特集を組んでくれるという約束を、編集長がしてくれました。これで小説誌三誌、「小説新潮」、「小説現代」、「野性時代」が毎年コンスタントに医療小説特集を組んでくれるという流れができそうです。作家のみなさん、事件です。じゃなくてチャンスです。医療小説の短編、書けますよって提案したら採用されるかもしれませんよ。

 

 四月には第二回医療小説大賞も発表されるでしょうし。次の作品には是非、医療小説をどうぞって、ライバル増やしてどうすんだ、自分。そう、みんなこうして、私を踏み台にしてブレイクしていくのです。

 

3)『マドンナ・ヴェルデ』(新潮社)2月末に文庫化です。解説は松坂慶子さんにお願いしました。視野の広い、素晴らしい解説をいただき、感動しています。

 

4)『トリセツ・ヤマイ』(宝島社刊行予定)、絶賛悪戦苦闘中。医学生時代を思い出しますね。でもこれが本当の卒業試験だと思っています。たぶん医学書関係のファイナル・ブック。五月刊行を目指して邁進中。

 

5)2月2日、茨城県神栖市図書館で講演会をしました。90分、楽しくお話をさせていただきました。図書館の企画展示が素晴らしかったですね。おかげさまで『トリセツ・カラダ』50部完売しました。日本も捨てたもんじゃない。

 

6)医学部受験生に向けてのメッセージということで取材を二件受け、おそらく来月公開されるはずです。新聞と専門雑誌です。真面目な医学生や医学部志望者に語りかけるには、私は不適任なのが玉に瑕です。ですのでここで本当のメッセージを。こんな私でさえ、医者になったらそこそこの使命感を抱きながら仕事ができたのです。みなさんなら、絶対に大丈夫。

 

7)2月19日はチェロ奏者の木村隆哉さんのジャズ・ライブを聞きに行く予定です。といっても、ご招待いただいたのはゲスト出演するヴォーカリストの駒村多恵嬢、そう、かつて私の部下だった(遠い目)あの駒村さんのセカンド・ライブなのでした。海堂ラボのアシスタントの後、現在はあさイチで眼鏡かぶり物嬢としてプチブレイク中だとか。みんなこうして、私を踏み台にして......(以下同文)。何はともあれ、楽しみです。

 

8)「旅のチカラ」でキューバ旅行番組を作製してくれた長谷川三郎ディレクターの映画監督デビュー作、『ニッポンの嘘・九十歳の写真家・福島菊次郎』が「キネマ旬報ベストテン・文化映画第一位」、「毎日映画コンクール・ドキュメンタリー映画賞」、「日本映画ペンクラブ文化映画ベスト1」という三冠を達成し、今も全国で巡回上映中だそうです。日本人なら一度は見てみるべき映画だと思います。お近くの小屋に掛かった時は、是非どうぞ。みんなこうして、私を踏み台に......(以下同文)。

 

9)前回のブログの訂正です。前回、紹介した村上智彦さんの書籍は新潮選書ではなく、新潮新書でした。お詫び申し上げ、訂正いたします。

 

10)上にも書きましたが2月9日、Ai学会10周年で、初めて行われた懇親会に記念に出席しました。思えば遠くに来たものです(遠い目)。みんな私を踏み台にして......(以下同文)。

 

 

                      2013年2月12日   海堂尊

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