海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

『海堂ニュース』最新ネタ満載!

2012.10.31 2012:10:31:14:02:39

九州シリーズで考えたこと。あるいは日本社会はAi導入に向けて舵を切ったという現実。

 さて、九州シリーズを終え、次は11月、本州縦断シリーズです。ほんと、バカですね。

 

 

1)『スリジエセンター1991』ついに発売です。シリーズの基調であるブラックバックに、さくらの花びらがひらりと舞う、印象的な表紙になりました。いつものことですが、最新作が自信作なので、是非ご一読を。

 

2)野性時代で『輝天炎上』の連載を再開中。単行本の刊行は来年初頭の予定。執筆をしながら思ったことは、この作品、意外に本格テイストだということ。人間消失トリックの新機軸、ここに登場、とか?

 

3)将棋世界で羽生善治三冠と対談させていただきました。巻頭対談「執筆と対局は似ています」。グラビアは羽生さんと平手での差し掛け対局中のカラー写真。矢倉の中盤戦で差し掛けとなりましたが、あのままいけば平手で勝てたかも。......いえ、冗談です。さらに畏れ多いことには、雑誌の背表紙には「対談 海堂尊×羽生善治」なる黒々としたゴチック文字が。棋士のみなさん、すみませんすみません。

 

4)畏れ多い将棋の話、第二弾。11月、将棋囲碁チャンネルでプロ棋士と対局します。お相手はなんと谷川浩司永世名人。げげ。現在二枚落ちの猛特訓中。なのにいただいた一手詰め、三手詰めの詰め将棋で一手詰めを見落としたり。いやはや。ブランクは大きい、と早くも言い訳モード。

 

5)「小説現代」11月号では「医師がとらえた人間の最期」という医療小説特集を組んでもらいました。「人は『生老病死』のドラマから逃れられない」というインタビュー記事を書評家の東えりかさんにまとめてもらっています。医療小説の沃野はこれからもどんどん広がっていくことでしょう。

 

6)角川ワンテーマ『医療防衛』が重版しました。ほとんど宣伝されない中、医師会関係者を中心にじわじわと売り上げを伸ばしているようです。医師さえ知らなかった医師会の真実、といったところで、驚いたことに医師会の先生すら全体像を把握されていない方が多いとか。

 

 医療従事者必読の書です。

 

 医師会の社会に対する貢献は、もっと評価されていいと思います。

 

7)m3.comという医療従事者向けのウエブのブログ「医療維新」で『ケルベロスの肖像』によりバチスタシリーズ完結のインタビューを受けております。上記の『ほんとうの診断学』絡みもあり、全三回の配信になる予定。

 

8)講演会の秋、シリーズ第二弾は本州縦断シリーズ。11月10日は君津の上総アカデミアパークで航空医療学会でのドクターヘリ市民講座で特別講演「ドクターヘリが飛ぶ街」。翌11日は山口県医師会に飛び、市民講演会「医療を守ること、社会を守ること」。13日は宇都宮でのJT講演会「医療と文学を想う」。そして14日は青森県は八戸で八戸市民大学講座。とまあ、本州の南端から一気に北の果てまで縦断という、無茶な行脚で、ほんとバカです。

 

 

                        2012年10月22日  海堂尊

 

 

続きを読む 12345678