海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

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2012.11.26 2012:11:26:17:16:27

医療安全調査機構のこと、総選挙のこと、そして自民党公約にAiが導入されていることとか。

 ついに谷川浩司永世名人と対局しました。解説はかつて麻雀トライアスロンでご一緒させていただいた先崎学八段。二枚落ちというのは、実は上手の守り駒はまったく欠落していないのでそれほどの差はないということを実感。

 

 解説に女流棋士の早水千紗二段、記録係、読み上げ係の方まで揃った本格的なもので、NHK杯の決勝戦気分でした。谷川先生の二枚銀の釣天井圧力を懸命に支える海堂、という構図で、あがることなく全力を出し切りました。結果は1月19日の囲碁将棋チャンネルでお好み対局として放映予定です。お楽しみに。

 

 しかし、プロ棋士の底力には、しみじみと感動しました。さすが永世名人、向かい合って座るだけですごい風圧でした。もちろん、手加減してくれていたに決まっているのですが。

 

 加えて先崎九段が私の著作をほとんど読んでくださっているくらいミステリー好きだというのには驚きました。

 

 ここまで来るのに新潮社のKさん、Tさん、将棋世界のT編集長やFさん、東京新聞文化部のFさん、そしてこの企画をしてくださったW局長のご尽力の賜物です。二枚落ちの歴史的参考書や詰将棋トレーニング本、激指しというソフトなど、海堂強化作戦はすさまじいものでした。ありがとうございました。

 

 

1)雑誌「INPOCKET11月号で『ブラックペアンシリーズ完結』という特集を組んでいただきました。三部作総評は「佐伯家の人々」と題して文芸評論家の佳多山大地さんの力作です。思わず力こぶを入れて読ませていただきました。週刊現代でも書評を上げてくださっています。

 

 佳多山さん、編集部のみなさん、ありがとうございました。

 

2)「野性時代」来月売りの2013年1月号で『輝天炎上』最終回。「医療エンタメ徹底解剖」という特集も組んでくださる予定です。すごく楽しみです。

 

 ゲラ直しも鋭意進行中で、来年1月刊行予定。どうか間に合いますように。

 

3)『このミステリーがすごい! 2013年版』に、東城大シリーズの完結に寄せて、小文を寄稿しています。しみじみと感慨に浸っています。

 

4)そろそろ告知を。来年の早い時期から小説新潮で連載開始。『ナニワ・モンスター』の続編で、タイトルは『スカラムーシュ・ムーン』。お楽しみに。

 

5)南雲堂『本格ミステリーワールド2013』で、島田荘司先生、麻生荘太郎先生、知念実希人先生の四人で「医学×探偵小説×21世紀本格」という対談をしております。医療ミステリの未来について、示唆に富んだお話になりました。お楽しみに。また、作家の計画というコラムにも寄稿させていただきました。

 

6)11月27日(火曜)に『大竹まことゴールデンラジオ!』に出演予定。大竹まことさんを呼び捨てにするほど偉いわけではなく、そういう番組名だから仕方ない、ということでご容赦を。

 

7)講演会の秋、本州縦断シリーズは四カ所総計千名を超える聴衆の方にお話させていただきました。少しは内容がかぶるかな、と危惧していたのですが、終わって振り返ってみて、その内容がほとんどかぶらなかったのには、自分自身驚愕しています。

 

8)講演会2012年師走の陣は、12月8日が私立開成高校の父母会講演会。タイトルは『医療と文学と社会』。開成は学生時代に同級生多数。特に私は同級生がふつうの人の二倍おりますので。12月15日は内分泌代謝学会で宇都宮。公開市民講座のタイトルは『医療のこころ』。なんと、あの菊池桃子さんとのダブル講演。私もいよいよアイドルに一歩近づくことができるのか。

 

 

                       2012年11月22日   海堂尊

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