法医学者を取材するときは、客観性についてきちんと検討された方がいいと思います。そうしないと、市民に誤った印象を持たせる記事を書く羽目になってしまうからです。
さて、最近はツイッター検索で一日一回、自分の評判を調べています。自分ではツイッターをやる気はありません。あれってマメな人じゃないと破綻しそうなので。それにしてもどうしてみんな、あんなに自分の報告をしたがるのか、謎ですね。作家でやっている人も多いみたいですが、だいたい私が作家になったのは、無用なしがらみがイヤだからで、そういう人は作家には多いと思っていたのですが、ツイッターはしがらみの塊に見えて仕方がないので、それを多くの作家がしているのは不思議です。
でも、中にはツイッターがなければ決してわからなかった、興味深い発言もあったりします。以下は大意ですが、9月12日にこんな発言が引っかかりました。
「法医学者の先生の特別講義が興味深かった。司法解剖否定派、Ai至上主義を唱える海堂尊先生のことが大嫌いのようだった。やはり東大医学部出身の先生は半端じゃない」
こういうことばかりやっているから、法医はダメダメだというのです。
特別講義というからには公式の場で、それなりの立場がある方が行なったものでしょう。ちなみに私は法医学会から講演依頼は一度も受けたことがありません。にもかかわらず陰で悪口を言うのは陰湿で卑怯ですね。しかも間違えたことを言っていますし。
私は「司法解剖否定派、Ai至上主義」ではありません。
正確に言いましょう。
「Ai至上主義」ではなく、死因究明に関して、まず非破壊検査であるAiを優先的に実施すべき、という「Ai優先主義」を唱えています。その証拠に「Aiで死因がわからなかったり、納得がいかなければ次に解剖を推奨する」と明確に言っています。