宝島社でのシリーズを『ケルベロスの肖像』で無事に完結させたせいか、肩の荷が下りた気がしている今日この頃です。おかげさまで『ケルベロスの肖像』は発売直後に重版がかかり、これで私の責任は完了したかと。初版はこれまで見たことがないような大部数だったので、正直重版は厳しいのではと思っていたのですが、読者のみなさんが手にとって下さったおかげで重版が決まったのは本当に嬉しかったです。
発売直後、久々に書店回りをさせていただきました。このシリーズは書店さんに盛り上げていただいたので、感謝の意味もありました。二日で1100冊超えのサインをさせていただきましたが、おかげさまでいろいろなランキングで売り上げ一位を獲得できました。
やはりてっぺんというのは気持ちがいい。特に『王様のブランチ』の文芸書一位を見た時には、このシリーズの来し方を思い、しみじみとしてしまいました。
思えば遠くへきたもんだ。
このシリーズ六作は、すべて書店回りをさせていただきましたが、書店回りの際には必ず私の書籍を購入してくださる読者と遭遇できる、という稀有なシリーズでした。今回も川崎ラゾーナ丸善ジュンク店で、私の本を手に取ってくれている読者と遭遇しました。ちょうどサインを終えたばかりでしたので、すかさず側によって「作者です」と言ったら、「あ、ちょうど買おうと思っていたんです」とあとふたとレジへ向かわれました。何だか強引に買わせたような気がしないでもありませんが(笑)、まあシリーズ最終作ということで大目に見ていただければと思います。