「医療」はこれまで黙って市民によりよく、素晴らしい医療を提供するために黙々と頑張ってきました。その結果、そうしたよき部分は社会から取り上げられず、問題を起こした時に厳しい糾弾ばかりを受ける羽目になったのです。
現代社会では「沈黙は金」ではなく、「事実伝達が金」なのです。
今、現場の医療従事者が次々に声を上げ始めているのは、「黙っていたらわかってもらえない、そしてわかってもらえなければ大変な目に遭わされる」ということを身を以て実感したからでしょう。
黙っている民衆によって利益を受けるのは、体制に属する既得権益層だけ。
寄付行為も同じこと。黙っていたらわかってもらえません。その代わりに何かあると手酷く糾弾されてしまう。それが卑しい社会の実相なのです。
伝え聞くところでは「寄付の公言は文学からもっとも遠い行為だ」などという言説もあったらしい。いやあ、びっくり。それが本当なら、そうした方々が支持する文学は、とても卑しいものなので、社会から支持されなくなってしまうでしょうね。
文学とはそんな卑しく貧しいものではなく、豊かで高貴なもののはず。少なくとも私はそう思って日夜執筆しています。なんちて。
最後に蛇足を。上記の文章を読んだからといって、丸ごと信じてはいけません。なにしろ、そもそも作家という人種は嘘つきで詐欺師で偽善者という、どうしようもない性格破綻者なんですから、ね。