海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

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2012.05.11 2012:05:11:11:06:51

地獄と天国の4月が終わり、原発全停止の2012年5月5日

 近況です。
 

1)『ケルベロスの肖像』(宝島社)絶賛手直し五校中。最後の一押し取材が5月中旬に終わるので、7月刊行はばっちりそうです。7月まで待てないという方は、4月に刊行された別冊宝島『このミスmagazine』に冒頭部分を収録してありますので、どうぞ。
 

2)『輝天炎上』は停滞中。刊行は延びますね、たぶん。でも連載はとりあえず開始します。「野性時代」でも医療小説特集を組んでくださるらしいので。
 

3)新聞三社連合「アクアマリンの神殿」、週刊現代「スリジエセンター1991」はおそらくどちらも間もなく終了。
 

4)ダ・ヴィンチ誌「一服の相対性」、今月はサイドB「突然の来訪者」。JTのホームページにも掲載されています。ちなみに私は煙草は吸いませんが、愛煙家を糾弾する気もありません。煙草は害悪だという主張はわからないでもないのですが、本当にそうであるのなら法律で禁止すればいいのでは? そう、大麻やマリファナのように。
 

 嫌煙活動をしている人々が愛煙家を責めるのは筋違いだと思います。煙草を全面禁止しない国の姿勢を責めるべきでしょう。
 

5)「INPOCKET」の医療小説特集は、企画がとっても力作です。タイトルは「今、医療小説が熱い」で、当代きっての書評家六人が、それぞれベスト医療小説をチョイスしています。私は短編小説「医療小説特集騒動記」を執筆しました。
 

6)文庫情報。4月『ブラックペアン1988』新装版。一冊です。5月『ブレイズメス1991』西尾維新先生の解説は、身に余る光栄な文章を頂戴しました。ううむ、プレッシャーです。そしてそんな中で『悲鳴伝』を書かれていたかと思うと、愕然とします。6月『アリアドネの弾丸』上下巻で解説は島田荘司先生。本格の名作だと褒めていただきとても嬉しいです。何しろミステリ界での評価が低いので、わたし。
 

7)朝日新聞の広告の頁で、「仕事力」の取材を受けました。毎週日曜日に掲載されます。合計四回。ちょっと緊張しています。そうか、私ってこういう風に考えていたんですねえ。
8)「小説新潮」で医療小説特集号が出ます。私も「健康増進モデル事業」という短編を書かせていただきました。実はこの作品、『このミステリーがすごい!』大賞の授賞式で書評家の吉野仁さんとの会話でインスパイアされた作品です。吉野さん、あの時の雑談がこんなに大きく花咲きました(笑)。
 

ありがとうございました。
 

9)そういえば、4月の下旬号で、「東大新聞」でインタビュー記事を載せていただきました。「上が間違っていたら、諫言する勇気を」、ということを主眼でお話ししました。東大関係者のみなさん、是非ご一読を。
 

10)おかげさまで推理作家協会に参加させていただくことができました。これで今日から私も晴れて本当のミステリー作家、感無量ですね。
 

                            2012年5月6日   海堂尊

 

 

                     

 

 

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