海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

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2009.02.19 2009:02:19:17:32:51

私に不利な証拠として

 このひと月は、新たな啓示や不利な状況が入り乱れる、乱世の星回りでした。何とか運命の急流をを乗り越えた、という感じでした。ふう。
 そんな中、間もなく映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」が封切られます。私はまだ試写も見ていないので、試写を見た後で映画の感想を上げようと思います。その前に告知です。
 『ジェネラル・ルージュの伝説』(宝島社)がいよいよ発売されます。標題は、映画化される『ジェネラル・ルージュの凱旋』で語られた過去の大災害の時の物語、若き日の救命救急の虎、速水晃一が戴冠する物語です。ついでに、年表風のエッセイと自作解説の中で、本屋大賞なんかについてもブッタ切りしてます(註:メッタ切りではありません、念のため・笑)。 言いたい放題し、周り中敵だらけにして、いったい私はどこへ行こうとしているのだろう。。。

 では、気を取り直し、ここひと月に起こった事態を時系列順にご報告。
 まず、手塚治虫先生没後20年特別企画で、NHK-BSで手塚真さんと「ブラックジャック」について対談をさせていただきました。手塚真先生を通じ、手塚治虫先生からの創作に関わる貴重なメッセージをちょうだいしたような気持ちになり、とても勇気づけられました。ただしそれは、普通の人が聞くと単なる平凡な言葉で、ひょっとしたら聞き逃してしまうかもしれません。だから中身はひみつ。その部分がオンエアされるかどうかもわかりませんし、ね。と言っているうちに、実は放映が今夜だと気づきましたが、残念なことに、ウチにはBSはないのでした。あとで送られてくるDVDを拝見しようと思います。

 次に「ダ・ヴィンチ」4月号で、海堂尊の特集号を組んでくれるというありがたい企画があり、そこで名越康文さんと対談してます。開口一番、「医療界の人間として言いますけど、あそこまで書いちゃ危ないでしょう」という名越さんのオープニングブローに、「いえいえ、グータンヌーボーで衆人環視の中で身をさらすほどのことではございません」と応じてクロスカウンター。お互い、アウトボクシングスタイルを貫いて、ほぼドロー。最後は私と編集部の人たちが話している時に、リングサイドで休憩し油断しきっていた名越さんに不意打ちの一撃で、最終ラウンドでほんのちょっとだけ優勢、でもポイントは反則でゲットしたからやっぱりドローかな。なお、この特集では杉江松恋さんにもインタビューのお世話になっています。
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