海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

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2012.12.21 2012:12:21:14:20:37

自民党の躍進、民主党の大敗、そして病理の教授依頼とか。

 何と、私に病理学の教授にならないか、というメールがころがりこんできました。

 藤田保健衛生大学の某教授からの申し出です。でも、私は病理医は辞めたのできっぱりとお断りするつもりです。面白いのは、いくらなんでも私が教授になれるはずがないのですが、年一回の授業を受け持つには、特任教授という肩書きに就任しなければならないらしいのです。

 教授という肩書きも凄まじくダンピングされているんだなあ、としみじみと思いました。

 だって、それって昔の「非常勤講師」ってやつとほぼ同じで、それなら私もかつて母校千葉大でやっていたものです。それを、たとえオマケつきとはいえ、教授と名付けるとは......。

 学生にAiの講義をしてほしい、ということですが、それにはまず病理学会がAiとどう向き合うか、総括していただかないと筋が通らないでしょう。特に病理学会の方向性を決める理事長を、私は公然と批判していますし、そのため「科学的かつ論理的」に一冊の本として執筆し、徹底的にその学術手法を批判しているくらいですから。「ほんとうの診断学」第二章をお読みいただけば、その問題に病理学会として対応しないで私に講義を依頼するという行為が筋の通らないことだと、ご理解いただけるでしょう。願わくば病理学会の場で、某研究斑の研究結果についての公開討論会でも企画してもらいたいものです。それがアカデミズムの本義だと思うんですけどね。

 ま、無理でしょうけど。


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