海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

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2009.10.19 2009:10:19:15:21:51

「司法過誤」をAiセンターが食い止めた実例

近況報告
今月から来月にかけてはよく働くことになります。ぜいぜい。
1)宝島社から『トリセツ・カラダ カラダ地図を描こう』が11月に出版されます。イラストレーターのヨシタケシンスケさんとタッグを組んで、一般市民に欠落している医学教養を強制的に身につけさせることによって、医療崩壊を食い止めようという壮大なプランがようやく実現しました(嘘です・笑)。気楽に読んでタメになる本ですので、是非ご一読を。
2)野性時代11月号に、「モルフェウスの領域」の続編、「インソムニアの回廊」が掲載されます。かなりの自信作です。
3)ミステリマガジン11月号に「兼業作家同盟・海堂尊氏インタビュー」という短編が載ります。これはインタビューではなく、短編です。表題にだまされないように。自虐テロ的で文壇アタックしています。また、この号は医療ミステリ特集らしいので、楽しみにしています。
4)恒例、『このミステリーがすごい!』の季節がやって参りました。今年も短編ミステリーを掲載します。一昨年は地域医療格差ミステリー、昨年はネット社会密室殺人ミステリー、そして今年はばりばりのミステリーど真ん中、「法医学DNA鑑定ミステリー」です。でも、推理作家協会賞では選考対象にもされないような予感。
5)小説新潮「マドンナ・ヴェルデ」はいよいよ山場です。お楽しみに。たぶん、来春に単行本になりそうな予感がします
。6)小説現代「ブレイズメス1991」は連載直後にいきなり山場です(笑)。お楽しみに。
7)ミステリフロンティア「夢見る黄金地球儀」(東京創元社)が文庫化します。発売は10月中旬です。かなり減量していますので、新しい読み方をしていただけると思います。初めての分冊なしの文庫化です(笑)。解説は香山二三朗さんです。解説を読むと、何だか平成の大文豪になった気持ちになります。香山さん、ありがとうございました。
8)「ブラックペアン1988」が12月に文庫化します。解説は編集部の方が企画するのですが、あっと驚く方が登場しそうです。お楽しみに。
9)秋は例によって講演多数。さっき手帳を数えてみたら、9月は5件、10月も5件、11月はなんと8件でした。ぜいぜい。
10)「NHK課外授業、ようこそ先輩」に出演、先日、母校で出前授業をしてきました。放映日が決まりましたら、お知らせします。
11)日本医師会でAi検討委員会の会合が重ねられています。今年は、放射線学会、放射線専門医会、救命救急学会、病理学会、法医学会、警察医会、Ai学会のそれぞれから正式なメンバーが派遣され、他にも日本医師会の地方支部の先生方や理事の方々が参集されて、Aiの社会導入について議論されています。
12)上記の一連の流れとして、放射線学会専門医会から、「Aiガイドライン」がベクトルコア社から出版されます。Aiに関する診断のスタンダードを、専門家である放射線科医が確定しようという、世界初の試みの専門書です。そこに私も寄稿しています。こうご期待。


以上

2009.10.19  海堂尊
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