海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

『海堂ニュース』最新ネタ満載!

2009.03.19 2009:03:19:17:38:10

胃癌患者が治療を受けるべきは、腹部外科医か、眼科医か?

 はじめに近況です。

 その1.映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」は、現在「ヤッターマン」の深キョン・パワーの前に苦戦中です。私は東宝宣伝部でないので、なるほどな、世の中ってこんな風なんだなあ、と感慨深くその様子を見ていますが、「ジェネラル」は出来のいい一大スペクタクル・メディカル・ムービーですので、大画面であの迫力を味わう価値は十分あると思います。一見の価値ありですので、是非どうぞ。特にリピーター率が高いのは確からしい。繰り返し見たくなる映画というのは貴重な存在なのではないでしょうか。うう、それにしても、だからあれほど氷姫に深キョンを、といっておいたのに......(涙)。
 まあ、大画面のジェネラルを見てもらい、その帰りにチュッパチャプスと最新刊『ジェネラル・ルージュの伝説』を買っていただければ、いや、もうそれだけで何も言うことはないのですが。なんて、図々しすぎますね(笑)。

 その2.「週刊朝日」で一年連載していた『極北クレイマー』が4月7日刊行されます。果たして「北」で何が起こっているのか。多くの人が素朴に思っているようです。今、地域医療が崩壊している、その原因が物語の中でわかる、のかも。私の物語を継続して読破して下さっている方には、最後にサプライズが。どうかお楽しみに。

 その3.先日、「小説新潮」で連載中の『マドンナ・ヴェルデ』に関する取材で、代理母問題で注目を浴びている、諏訪マタニティクリニックを見学させていただきました。地域の産婦人科医療が次々に崩壊していく中、根津先生率いる諏訪マタニティクリニックはスタッフのみなさんがとても明るく仕事をされていました。「研修生に人格はない」なんて5箇条のご誓文があってびびったくらいですから、たぶん業務は大変でしょうが、スタッフのみなさんの笑顔に、現在の医療崩壊を立て直すヒントが隠されている、と感じました。詳しい感想はいずれまたどこかで。

 その4.須磨久善先生の評伝『外科医』は現在再構成を行っている最中です。こうご期待のほどを。

 その5.近日中に、あっと驚くご報告をできるかもしれません。今はまだ、ひ・み・つ(笑)。
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