海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

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2014.04.24 2014:04:24:15:44:56

批判はタブーでスルーの本屋大賞。あるいは久し振りに死因究明制度についてのスクープ。

 法医学者の間では、私は嫌悪されているようです。でもそれは結局、自分たちの正当化をしたがっているにすぎないということが、ここまでのロジックで、市民のみなさんにはよくおわかりでしょう。

 

 

 ここで法医学者の閉鎖的なメンタリティをよく表している、ささやかなエピソードをひとつご紹介しましょう。

 

 

 法医学者が主体になって画像研究をしようという、「法医画像研究会」なる会ができたらしい。その発足したのを耳にしたAi学会の理事長が共催を持ちかけたところ、無下に断られてしまったというのです。

 

 法医学者の狭小さを骨身に染みて知っている私なら、共催なんて絶対に持ちかけなかったでしょうけれど、今やAi学会は私の手から完全に離れたので、領域を広めていくため、当時のAi学会理事長は協調的な姿勢が必要だと大人の判断をされたのでしょう。

 

 ところが「法医画像研究会」はAi学会理事長からの共催の申し出を断っただけではなく、3月の症例検討会ではAi学会症例検討会と同日に開催をぶつけ、挙げ句の果てには何とAi学会理事を講師に招くという、仁義に欠けるようなことをしたのです。

 

 講演依頼を受けた理事もあまりにも軽率で、そうした行為に対する影響に無自覚すぎたため(Ai学会の理事、ですから)、さすがに久し振りに強く勧告し、Ai学会の理事への立候補を取りやめるか、あるいは講演者として共催を実現させるべきだと申し入れました。 

 

 するとその理事は、ようやく自分の軽率さに思い至ったようで、講演の後で法医画像研究会に共催を申し入れたのですが、それでも法医学者の一派は共催には同意せず、時期尚早という返事をしたそうです。

 

 

 Ai学会は法医学者を拒んでいませんし、このように共催も持ちかけています。

 

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