でも、権威主義で鈍感な人たちには何を言ってもムダなこと。それは一部の法医学者や病理学会上層部の人たちのことで経験済みです。まあ、不毛ですね。
そんな風に一部書店員が勘違いをしてはしゃぎまわるものだから、かつて二万店以上あった書店数が一万五千店台まで落ち込んでしまうのです。だからせめて良識ある方たちがこの文章を読んで、文学界は伐採されるばかりで近いうちに焦土になってしまうかもしれないと、私と共に危惧していただけるとさいわいです。
近況です。
1)関西テレビ「チームバチスタ4・螺鈿迷宮」が絶賛放映中です。さて、いよいよいつものように原作から外れた物語になりはじめました。ここからは原作者も未知のゾーンです。
2)映画「ケルベロスの肖像」も東宝さんで3月29日、公開です。公開試写日も決まったようです。映画の内容に関するブログの書き方が穏やかなのは、まだ初号試写も見ていないためですので、ご安心を。
3)文庫『ケルベロスの肖像』(宝島社)5刷で34万部です。ありがとうございました。
4)新装版『螺鈿迷宮』も好調です。こちらは4刷13万3000部、旧版は100万部。文庫化第二弾に二月、『輝天炎上』(角川書店)も発売されるので、合わせてどうぞ。
5)『カレイドスコープの箱庭』(宝島社)、久々の長編プラスデータブックは3月5日発売予定。これはバチスタシリーズスピンオフ最終巻で、田口白鳥が病理検査室を舞台に暴れまくる(暴れるのは例によって白鳥だけですが)という、原点回帰の本格ミステリーになっています。表紙もかっこいいので乞うご期待。
6)文庫化第三弾は『ナニワ・モンスター』(新潮社)三月発進です。こちらは映画化と同時のタイミングになりそうです。二月には『救命』(新潮社)の文庫化も出版されます。こちらも是非。
7)PHPから『海堂ラボvol.3 知られざる変革者たち』が刊行されました。奇跡みたいに面白い番組だったので(本人談)、紙上再現されるのが嬉しくてなりません。特別付録に、東えりかさんの回で医療小説について語ってもらい、医療小説ガイドも収録しました。
海堂ラボ、これにて完全終了です。ちょっぴりさみしい。
8)ちょっと嬉しいニュース。『医学のたまご』重版決定、10刷10万部達成です。息長く販売してくださった理論社の担当さんに感謝します。
9)週刊新潮『スカラムーシュ・ムーン』、好評連載中。
10)NHK・Eテレ「テストの花道」で「悩みを抱える若い世代にアドバイスを」だそうです。2月24日(月曜)放映予定らしい。さて、このブログアップは間に合うか。
どうぞお楽しみに。
2014年2月22日 海堂尊