そういう問題を取り上げ、よりよい医療に反映させるのが医学会の主旨だと思うのですが、少なくとも救急学会については、私の理解違いだったようです。いいものを作って、世のため人のために仕事をしようという気持ちが稀薄なのは、残念ながらいずこの学会上層部も同じようです。不誠実な医師なら「どうせカネが出ないんだから、診断もしないでおこう」という、法医学会推奨の死後画像、劣化版のAiに堕してしまったでしょう。その結果、捜査現場や医療現場で問題が見逃され、児童虐待なども解消できない、ということにもつながっていくわけです。
私はこうした問題を、狭い領域ですが訴え続けてきました。それは定点観測し続けたようなものです。結果わかったことは、そうした話をすると、話を聞いた人は納得してくれる。そのうちの一割から二割の人たちは何らかのモーションをしてくれる。でもそうしたモーションは組織内の、怠惰で無理解な上司にぶつかって止まってしまう、というものです。
でも、怒りをもって、そういう壁を破ろうとした時代は終わりました。
今は淡々と、主張を続けていくというモードになっています。声を上げても、世の中なんて変わりません。だからといって声を上げるのを諦めてしまうのは、したくありません。
それでも、いろいろとフェーズが変わりつつあるのを感じている年の瀬なのでした。
近況です。
1)2014年1月7日に関西テレビで「チームバチスタ4・螺鈿迷宮」が放映開始、ドラマが終了する3月29日にその続編映画『ケルベロスの肖像』が公開されます。ドラマ撮影が終わって打ち上げに参加しましたが、それも二月前のこと。
先月は、伊藤淳史さんが戦車に乗るところの見学と、つい先週、映画でジェネラルの救急チームの撮影現場にお邪魔しました。ひょっとして、ちょっぴり出演するかも......。
出演は固辞していたんですが、現場で「お医者さん役のエキストラ、どなたかいませんか」などという声があったら、仕方ないですよね。しかも見学した場面が、西嶋秀俊さん演じる速水が「受けろ」と言う場面。「ここで受けなければ医者じゃねえ」みたいな流れで、何だか星野監督や豊福プロデューサーに嵌められたような気がしてならないのですが(笑)。
あとはご結婚されたばかりの加藤あいさんの、幸せいっぱいの表情が印象的でした。
と、ブログ原稿を渡した直後に、カッコいい映画ポスターが東宝さんから送られてきました。街角で見かけたら、近くで眺めてみてください。ほんとにカッコいいですから。