これは印象に残った本だけであり、この二カ月で読了した本はこの二倍あり、振り返って今はただ呆然としています。
作家は書くことが仕事、読むのは趣味なのでこういうことは書かずにきたのですが、そもそも八年間、ほとんど読書をしなかった気もするので、久し振りに何も考えずに手当たり次第に乱読したため、たまには記念に書き残すのもいいかな、と思った次第です。
読むのは楽しい。でも、読んでいる間は書けないのです。
ちなみに先輩の作家の先生方を敬称略で書きましたが、最初にさんづけで書いたら、先生をつけねばと書き直したらすごく不自然になったので敬称略にしてしまいました。ひらにご容赦を。
一方、社会機構を作る立場の人たちの視野の狭さ、度量の小ささには、もはや怒る気力さえなくしつつあります。関連ニュースから
元裁判員へ見舞い打診=表面化翌日「迷惑かけた」--ストレス障害問題・福島地裁
時事通信 5月18日 2時32分配信
強盗殺人事件の裁判員裁判で裁判員を務め、被害者の遺体写真を見るなどした福島県の60代女性が「急性ストレス障害(ASD)」と診断された問題で、福島地裁の幹部が女性に対し「迷惑をかけた」と見舞いを打診していたことが17日、明らかになった。女性は「精神状態が良くないので応じられない」と断ったという。裁判終了後、裁判所が裁判員に連絡を取るのは異例。打診があったのは、この問題が一斉に報道された翌日だった。
関係者によると、福島地裁の総務課長が4月19日に電話で、「このたび裁判員の件でご迷惑をおかけした。お見舞いに参りたい」と打診してきたという。女性は同月22日に、夫を通じて断ったという。福島地裁によると、同じ裁判で他に裁判員と補充裁判員を務めた計7人にも電話で体調や悩みの有無などについて連絡したが、特に問題はなかったという。
解剖写真を素人の方に直接見せるということ自体、デリカシーを欠く行為で、こうした精神ショックを受けたという記事を見るのは二回目です。その時も言いましたが、裁判員に証拠提示する時はAiを使えばいいのです。その代わりAiは放射線科医が読影する必要がある。結局、前回の記事から二年以上が経過しても、司法制度はまったく対応していないということがわかります。
日本小児学会もAiをベースにした死亡ケースファイルを、という提言を、四月の総会では提言しなかったようです。代わりに実施しようと提案されたのが死亡時ファイル。体表所見とかのメモを取ろうという試みです。それも大切ですが、Aiの方がはるかに強力です。なのにAiにまったく言及しないなんて、小児学会の先生方は小児虐待や小児医療を何とかしなくてはという気概があるのでしょうか。ああ、むなしい。
モデル事業から診療関連死に関する第三者機関創設という流れも、ゾンビのように復活しました。とある先生がかつて、民主党政権に交代した直後にツイッターしていましたが、このように言われた組織が、まさにメディア誘導で遂行されようとしているわけです。