海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

『海堂ニュース』最新ネタ満載!

2012.01.10 2012:01:10:12:10:16

引きこもり続ける法医学会

 近況です。

 

1)最新刊『極北ラプソディ』は好評発売中。おかげさまで、発売1週間で2刷1万部、新年早々3刷5千部の重版が決まりました。これで総計6万5千部。めざせ、10万部といっても、もう私には何もできないわけですが(笑)。

 

2)初の短編集『玉村警部補の災難』を2月10日に宝島社から上梓します。初の警察小説でもあります。相当の加筆で、雑誌掲載時とは、もはやまったく別物の様相を呈しています。

 

3)同じく宝島社から「『このミステリーがすごい!』大賞10周年記念ショートショートアンソロジー」(私が勝手につけた書名です、あしからず)に10枚ミステリーを書きました。やはり2月刊行。

 

※編集部注)書名は「『このミステリーがすごい!』大賞10周年記念 10分間ミステリー」です。

 

4)新聞三社連合『アクアマリンの神殿』、週刊現代『スリジエセンター1991』は絶賛好評連載中(たぶん)。

 

5)宝島社のフラッグシップ、東城大学シリーズの最終巻は本日を以て初稿を脱稿。でも私の場合はここからが長い......(笑)。でもシリーズ最終刊だけあって、ド派手で煌びやかな作品になりました。タイトルは『ケルベロスの肖像(仮)』。年末年始はこれにかかりきり。実はこれに伴い、もうひとつとんでもない事態が。それに関しては、またいずれ。

 

6)海堂ラボは年末におふたりのゲストをお招きしました。まず元旦放映は礼文島船舶診療所の升田鉄三先生。離島の地域医療に長年携わってきた先生ですが、地域医療も、地域行政と協調すればここまでやれるんだ、という生き証人の先生です。『極北ラプソディ』取材の際に大変お世話になりました。

 もうおひとりは航空自衛隊機動衛生隊の石川誠彦隊長。なぜかいきなり制服のバッジの話で盛り上がりましたが、メインは空飛ぶICUについて。大震災時におけるご活躍も語っていただきました。小説新潮の医療小説特集で短編「DMATのジェネラル」を執筆した時に取材させていただいたご縁です。

 ご好評だった海堂ラボもあますところ、あと4回。

 

7)NHK・BSプレミアム「旅のチカラ・海堂尊篇・キューバでゲバラを追いかける」(これまたタイトルは自分でつけたので正式名称ではありません、あしからず×2)がまもなく、1月17日に放映予定。これにともない16日にはプレミアムのガイド番組に出演予定です。そちらは1月16日NHK総合で放映予定。

 

8)キューバ行きの時、中編がひとつできました。タイトルは『コマンダンテの海』。一部、二部をオール讀物2月号と3月号に集中掲載。昔、北京五輪の短編を書かせて貰ったご縁で、外国物つながりでオール讀物にお願いしました。

 

9)さらに新潮社「波」で、キューバ紀行「キューバ・ラブワゴン」を数回連載予定。第1回はやはり2月号掲載。

 

10)というわけで、2012年は本筋の出版の方が派手な展開になりそうです。でも、少し休んでいろいろ遊ぼうかなとも思っています。

 こんな私も、作家生活7年目を迎えることができました。今年もよろしくお願いします。

 

                     201215日   海堂尊

                     

 

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