海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

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2011.09.16 2011:09:16:16:45:36

医師会主催のAi学術シンポジウムと、品川美容外科事件における警察のタカリ体質

 8月中旬に新刊が出ました。講談社ブルーバックス『死因不明社会2 Aiはなぜ必要か』です。本書は大変好調な出足で、久々の発売前重版が決定し、部数も2万2千部。やはりAiに対する社会的関心の高まりを感じます。

 また8月末には『救命―東日本大震災における医師たちの奮闘』の監修に関わりました。ライターの方々が大変きちんとした取材をされています。医療のすばらしさを実感していただければと思います。

 

 下旬には日比谷公会堂で「医療と消費税」というシンポジウムで講演をしました。日曜午後に集まった市民はなんと1800人。四割が一般市民という関心の高さでした。ジャーナリスト堤未果さんのアメリカ医療の闇の話も大変興味深く、また医療現場における消費税問題がかくも深刻であるということを、専門家の先生方から詳しく拝聴させていただきました。おそらく、私同様、多くの方はご存じなかったのではないかと思います。こうやって声を上げないと、お人好しの医療は財務省の策略に食い殺されてしまいそうで、危機感をひしひしと感じています。

 

 そんな中、9月23日に日本医師会会館で、「平成23年度Ai学術シンポジウム・Aiの現状と未来」を開催します。

http://www.med.or.jp/anzen/ai23.html

 

 第一部では日本医学放射線学会理事の遠藤啓吾先生、日本放射線技師会理事の北村善明先生、日本警察医会副会長の川口英敏先生という錚々たるメンバーに混じり、私も10分ほど基調演説をします。

 

 第二部はAi実施施設からの報告で、発表者は札幌医科大学の兵頭秀樹先生、 東北大学の齋藤春夫先生、群馬大学の平澤聡先生、福井大学の法木左近先生、佐賀大学の阿部一之先生、千葉大学の下総良太先生、大阪大学の飯野守男先生、神戸大学の藤井正彦先生、筑波メディカルセンター病院の塩谷清司先生、Ai情報センターの山本正二先生の、現場からの実情発表があります。これでも実際に稼働している施設の半分なんですが。

 

 第三部は総合討論です。そして日本医師会生涯教育制度の取得単位3.5単位が取得できるそうです。一般の方も参加できますので、どうぞ。ただし事前申し込み制で先着順、定員になり次第締め切るそうです。

 これは医療に特化した講演になりますので、たぶん、久しぶりに海堂尊のもうひとつの素顔をお見せできるのでは(笑)。お楽しみに。

 

 

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