この本には、司法解剖が見落とした小児虐待の医学所見をAiが発見した、という例も掲載されています。過去の骨折跡を見つけることが小児虐待の診断には必須なのですが、実はこれは解剖には不得手なのです。
つまり、小児虐待を的確に診断することは、解剖だけでは不可能なのです。
今、Ai画像診断の専門部署であるAi情報センターには、海上保安庁からの診断要請や、司法解剖鑑定後のAi画像鑑定の警察からの依頼、裁判所からの死後画像鑑定依頼などが寄せられ始めています。
関西では、司法解剖鑑定の証人に対し、「解剖の生写真は刺激が強すぎるので、Aiで裁判員に情報提示してほしい」という依頼もあるそうです。
時代は完全にAiをベースにした死因究明制度に舵を切りつつあります。
霞が関周辺だけはタイムスリップしているかのように、解剖、解剖と言いつのりそれを大本営発表よろしく、大新聞とテレビがリピートし続けている、というのが、今の日本の実相なのです。これでは大東亜戦争前のシステムと変わりません。
この本は、死因究明報道でのメディア•バイアスに対する、ささやかなワクチンになりますので、ご一読を。