海堂尊 - 第四回『このミステリーがすごい!』大賞(『このミス』大賞)大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』の著者

『海堂ニュース』最新ネタ満載!

2010.01.08 2010:01:08:19:37:27

法医主導の「死後画像」には「診断」がない

 近況です。HPをリニューアルして下さったようで、うれしいです。

1)『夢見る黄金地球儀』、『ブラックペアン1988(上)(下)』と好調文庫化に引き続き、『イノセント・ゲリラの祝祭(上)(下)』が文庫にお目見えしました。『このミステリーがすごい! 2008年版』に短編として掲載した「東京都二十三区内外殺人事件」を物語に溶かし込んだ、最新リライト版です。初めての読み心地をお楽しみ下さい。なお、解説は死因究明制度の確立に尽力下さった元衆議院議員・橋本岳先生です。解説では限りなくノンフィクションに近い、と書いて下さいましたが、あくまでこれはノンフィクションです(笑)。なぜなら、現実の会議はここまで面白くてスリリングではありません。おそらくこれまでどこにもなかった新しい小説だと思っています。そのせいか、一部の人たちからは相当反発も強いようですが(笑)。


2)小説新潮「マドンナヴェルデ」は間もなく連載終了です。3月中旬単行本として新潮社より刊行予定です。


3)小説現代「ブレイズメス1991」も連載中。こちらは7月頃出版できるといいなあ、と思っています。


4)週刊新潮 新年特大号より、「ナニワ・モンスター」を連載開始しました。新型インフルエンザ・キャメルが日本、特にナニワを席巻します。お楽しみに。大塚砂織さんの挿し絵が可愛い(笑)。


5)『このミステリーがすごい! 2010年版』に短編「四兆七千億分の一の憂鬱」を掲載しました。相変わらずの加納&玉村コンビが、DNA鑑定の闇を暴くという法医学ミステリーです。法医学鑑定は、裁判の場以外では、第三者から監査されることはありません。それが菅家さんの冤罪にもつながったわけですが。恐ろしいですね。

6)年が明けても、講演会ラッシュは続きます。ぜいぜい。


2010,1,08  海堂尊

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